思い立ったが吉日日記。

笑いたい時は笑うの!泣きたい時は泣くの!書きたい時は書くの!自分の気持ちを無視してはいけないのだ。素直に生きることをモットーに働く主婦の胸の内を語ります。

会社に宿泊した話。

今週のお題「激レア体験」といえば去年秋

家族全員で会社に泊まったことかな。

 

 

なぜ、家族全員で会社に泊まることになったのか。

それは「台風」のせい。

 

10月頃だったかな?もう忘れてしまったけど

大型の台風がきたとき、私の住む町にも避難警告が

発令されたりして町中がハラハラしていた。

 

確か土曜日。

 

仕事が終わった人から定時を待たずに帰宅してくださいと

会社からも通達がでた。

電車がいつ止まってもおかしくないくらい

大型の台風が接近していた。

 

私は業務内容の都合で早く帰りたいけれど

帰れない状態だった。

 

家では夜勤明けの旦那が二人の子供の子守りをしていた。

 

 

どんどん雨足が強くなり、

市が放送する避難警告のレベルもどんどん上がっていく。

 

 

生まれてから一度も避難所に避難したことのない私。

経験がないから避難勧告の放送が鳴ってもやはり

正直ちょっと躊躇してしまう。

 

 

私の住む場所は大きな川と小さな川の

二本の川に挟まれた場所にある。

 

どっちの川が氾濫しても完全OUTな場所。

 

今までTVの報道で他県の川が氾濫した時の

悲惨な映像を見てきたが

やはり、こころのどこかで「うちは大丈夫」っていう

思いがあったと思う。

 

今でも心のどこかにその思いがあってこのコロナ騒動も

怖いな、と思いつつも「でも我が家は大丈夫」って

そう思っているのかもしれない。

 

そんなことは決してないのだけれどね?

 

たぶん、考えだすと怖くなるからそう願いたいって

脳が現実を拒否をしているのだろう。

 

 

が、去年の秋の台風はそんな私ですら

ちょっと危機感を覚えるほど強烈な雨だった。

 

 

社員がどんどん帰っていく中、

私と同じく業務の関係上帰れない仲間たちと

災害警報を聞きながらドキドキしていた。

 

土砂崩れなどの心配はない場所だけど

なにしろ川の氾濫が一番怖い。

 

リアルタイムで川の様子が見れるサイトで

河川の状況を見ていると、

どんどん水かさが増している。

 

 

昼休みになって事務所の女の子と専務が

昼の買い出しに行くついでに河原近くを車で走り

様子をみてきてくれた。

 

携帯で撮った写真を見せてくれた。

 

 

43年、この地で育ってきたけれど

ここまで水嵩が増した川を見たことはなかった。

 

やばい、これはマジでやばいと思った。

 

 

私の住む場所の避難所は今子供たちが通っている

高台にある小学校だ。

 

大人なら歩いて10分とかからない場所だけど

いざ、本当に避難するとなったら??

 

え? 車で行っていいのかな?

地域住民がみんな避難してくるようだと

駐車場だってすぐ満杯だよね?

 

何を持って行ったらいいの?

食料はどれくらい??

 

とにかく未知の事すぎて

どうしたらいいのかわからない。

 

もし、避難するとなったら

氾濫してからじゃ遅いわけだし、

少しでも雨足が弱いうちのほうがいいのでは?

 

どうしようかねぇなんて会社で上司と話していると

上司が言った「会社に避難してもいいぞ」と。

 

 

うちの会社は二階建て。

少なくとも木造2階建ての家にいるよりは安心。

 

TVもあるし、冷蔵庫もあるし、エアコンも

電気が消えても発電機もあるし

 

 

大勢が集まる避難所よりもあきらかに快適だ。

 

 

問題は家に居る旦那だ。

きっと私が避難所に避難をしよう!と言っても

めんどくせーと言って相手にしてくれないだろう。

だけど、避難場所が会社なら

少しは重い腰をあげてくれるのでは?

 

夕方4時頃、やっと業務が終了。

 

家に帰る前に旦那に電話をする。

専務が会社に泊まってもいいと言ってくれているけど

どうする?避難する?と聞くと

 

やはり「は??なんで?」と

避難するつもりなんてさらさらゼロの様子だ。

 

とりあえず仕事が終わったから迎えにきてくれと

お願いして車での迎えを頼んだ。

家に帰る時、川の様子を見てもらえれば少しは

危機感をもってくれるかもしれないと思い、

少し遠回りをして川が見える道へ。

 

増水した川を見た旦那は「確かにこれはやばい」と

思ってくれたようでとりあえず家に帰ろうと帰宅した。

 

 

家に到着し、会社に避難する準備をする。

あとはどのタイミングで会社に避難するかだ。

 

荷物を運んだりすることを考えると少しでも

雨足と風が弱まった時がいいだろうということで

準備をして自宅待機。

 

6時頃、少しおさまったのを見計らい会社へ。

 

 

会社に到着するとまだ帰れず最後の仕事を

かたずけている社員がいたため、

専務はまだ会社にいた。

 

 

専務はとりあえず寝る部屋に応接室を

使っていいぞ~と応接室を

私たち一家の為にあけてくれた。

 

 

社員全員に会社を避難所として開放しますと

言ってくれたわけではない。

 

 

私と旦那は高校卒業後今の会社に就職し、

かれこれ夫婦ともに会社を支えるいち社員として

頑張ってきたつもりだ。

 

 

会社を解放してくれるのは信頼関係あってこそだ。

 

 

本当にありがたい話だと思った。

 

 

社員が全員退社して、

専務は工場の中の最後の点検を済ますと

じゃぁ、あとは頼んだぞ!

何かあったら連絡してくれよ~と帰って行った。

 

まぁ、上司としても信頼している部下が会社に

寝泊りしてくれたら安心と思っていたことだろう。

 

 

我が家は会社の守衛さんとなった(笑)

 

 

 

私と同じ事務所で働く同僚の中に母子家庭の子がいた。

その子も、我が家と同じ地域に住んでいて川の氾濫を

怖がっていたので家に帰り、子供と相談してくると言って

帰って行ったが、会社に避難しない方向で

話が進んだようで会社には来なかった。

 

なので会社は我が家の貸し切り状態だ(笑)

 

 

家から持ってきたトランプをやったりしながら

一家団欒の時を過ごした。

 

持ち込んだ食料を持って食堂に移動して

TVで台風情報を見ながら食べた。

 

 

ちなみに我が家の子供たちは会社にくる機会が

けっこう多いので会社に泊まることに関しては

抵抗はないどころかとても楽しそうだった。

 

 

私の職場、旦那が働く大きな印刷機のある現場、

いつもは大勢の人がいて大きな音をだして回っている

機械が全部とまり、静かな工場内を子供と歩く。

 

 

親の職場に来て夜間に会社見学。

こんな経験が出来たのは従業員およそ300人の

社員の子供の中で我が家の子供だけだろう。

 

これまた子供にとっても「激レア体験」だ。

 

 

会社に尽くしてきて良かったと思った瞬間である。

 

 

強風と雨が激しさを増す。

 

夜も深まって眠くなった子供たちと一緒に

応接室に持ってきたレジャー用のマットレスを引き

毛布をかけて川の字になって眠った。

 

よく朝。

 

目覚めると旦那の姿がない。

 

台風は去って晴天。

まぶしすぎるほど太陽が昇っていて濡れた地面に

反射してとてもまぶしかったのを覚えている。

 

 

少し早く目覚めた旦那は

工場の中のチェックをしていたようだ。

機械に異常はないか、

風などで破損した部分はないかなど

点検を済ませた後、

家では絶対に見ることが出来ない姿をみた。

 

あの旦那が・・・・

 

掃き掃除をしている!!!

 

台風で吹き飛んだ枯れ葉やゴミを拾いあつめ

竹ぼうきで掃いて掃除をしていた。

 

 

超~久しぶりに旦那を尊敬した瞬間である(笑)

 

 

家では何もやらない旦那だが、

会社では結構しっかり者の旦那なのだ。

 

その働きぶりは上司も結構かってくれていて

期待してくれているように思う。

同じ会社で働いているからこそ、

そういうことも知ることが出来る環境にいる私は

恵まれているなぁ・・・といつも思う。

 

 

旦那の会社でのポジションがどの程度のものなのか

同じ会社だからこそ知ることが出来る。

 

旦那がいまどんな状況に置かれているのかとかがわかる分

仕事の事は理解できるのでその点では

別々の場所で働く夫婦よりも無駄な争いは減る。

 

仕事の大変さを理解しているから旦那のキャパを

超えるほどの家庭の仕事を押し付けることは無いし、

何かと大目にみることができる。

 

 

世の夫婦はお互いが職場でどれほどの位置にいて

どれほどの責任を負わされているのかを

知ることが出来ないからお互いに無理な家庭の任務を

押し付けることになって喧嘩になるのであろう。

 

その点、我が家はお互いがお互いの職場での

立ち位置、置かれている状況を把握しているので

お互いの仕事に理解を持てている。いい事だ。

 

 

話はちょっとそれたが激レア体験の

「会社に宿泊した話」の続き。

 

うちの会社は設計ミスなのか老朽したせいなのか

ところどころで雨漏りがする。

 

だいたい大雨が降った日の翌日はどこかしらが

雨水で濡れていてモップがけをしなくてはならない。

 

 

旦那を見習い私も工場の中を点検してまわると

案の定、雨漏りで水浸しの場所を発見。

 

モップで掃除をした。

 

 

掃除をしていると上司ら数名が工場の様子を見に来た。

 

とりあえず無事に嵐が去ったことでみな安心した顔をしていた。

 

子供たちもいつもと違った一夜を過ごし楽しそうだった。

川の氾濫もなく大きな被害はなかった私たちの地域。

 

とてもいい経験になったと思う。

 

あ、大きな被害はなかったと今書いたが

この日の夕方から断水になるという

被害が時間差であった。

 

 

この断水のエピソードも多々あるが、

書き始めるとさらに長くなるのでやめよう(笑)

 

 

これにて激レア体験の話はおわり。

 

 

 

長引くコロナ。

 

ある意味これも激レア体験だよね。

どうなることやら。

 

この土日、たった二日家にいるだけなのに

外に出られないストレスをここでブログを

書くことで発散している私。

 

早く、心おきなく外に出たいよ~!!!

 

 

おしまい。

 

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