傷だらけの車。
昨日、私は人生で初、
一人だけで洗車をした。
私は独身時代、自分の車を持っていなかった。
実家の車は私が免許を取りたての頃は
日産のバネットという車だ。
土木系の人が仕事で使うようなワンボックス。
運転席と助手席の真ん中にもう一人
座れるタイプのやつだった。
見た目が見た目だけに20歳前の
若い女の子が乗るような車ではない(笑)
が、乗っていた。
ボンネットが短くて初心者には
思いの他運転しやすかった。
友達と二人を乗せて出かける時は
キツキツだけど三人で前の
座席に乗ったりして楽しかった。
荷台が広いから
友達が家に自転車で遊びに来たとき
帰りが遅くなってしまったときなど
乗ってきた自転車を荷台に積んで
家まで送ってあげることもできた。
なかなか使い勝手のよい車だった。
私がお嫁に行く少し前に
家の車はバネットから
まぁ~、これが大きいこと、大きいこと。
土木作業員が数名乗り込んで
現場に行くような車だ(笑)
普段、頻繁に車の運転をしていない私には
ちょっと大きすぎた。
しかも似合わないし
つーか、バネットだって似合ってたとは
言えないけれど(笑)
大きすぎたけど、
車が必要な時があったので運転していた。
普通の道を走っているにはさほど苦は
なかったけど、困るのは狭い道で
直角に曲がる時とか狭い駐車場とかかな。
今となっては懐かしいな。
結婚した当初は旦那が乗っていた
トヨタのハラックス。
後ろが荷台になってる軽トラの
カッコイイバージョンみたいなやつ(笑)
旦那と交際当時よくこの荷台に
私の自転車を積んで家まで
送ってもらったりしてたなぁ~。
結婚して住み始めたアパートの駐車場に
駐車してある我が家の車の荷台に
同じアパートの子供が乗って
遊んでいるのを何度か見かけたけど
あぁ、わかる、乗ってみたくなるよね~って
子供心がわかったので見て見ぬふりしてました。
このことは旦那には内緒だ(笑)
ハイラックスはオートマじゃなかった。
私は一応マニュアルで運転免許を取ったが
家の車がオートマだったから
マニュアル車はもう運転できなくなっていた。
なのでハイラックスを運転したことはない。
結婚して数年が経った頃、
ディーゼル車が廃止になったことで
車の買い替えを余儀なくされた。
生まれて初めて自分の身の丈にあった車だ(笑)
私が運転していても違和感のない感じだ。
車を買い替える時に、旦那が今度はお前も
運転できるようにと選んでくれた車だ。
値段もまぁ手ごろだったし大きさも
二人暮らしには十分なサイズだった。
が、きっと旦那的にはお気に入り度は
60%くらいだったんじゃないかな~
ハイラックスが乗れなくなるから
応急処置的に買った車。
他に特に惹かれる車がなかった様子。
シエンタを乗って3年か、そこらで
今現在の車に乗り換えることになった。
全然、車を買い替えるなんて考えて
いなかった私にある日突然
車のパンフレットを見せてきた。
これ、よくね?
かっこよくね??
と、みせられたのは
トヨタのマークエックス Zio だ。
確かにかっこよかった。
でも当時、私たちは妊活をしていた。
なかなか子供が授からず
ちょっと苦しい日々だった。
子供はこのまま授からないかもしれない
でも、もし授かることができたら
次買う車は子育てを考えた車にするべきだし
次、新車を買ったら乗り潰すくらいの覚悟で
長く乗る覚悟で購入するべき。
確かにマークエックスはかっこいい。
だけどどう考えても子育て向きではない。
シエンタのほうがガッツリ子育て向きだ。
乗り換える必要性なんてないと、
最初は猛反対をしていた私。
だけど、こういう時、最終的には
旦那のしつこい説得に根負けしてしまう。
試乗に連れて行かれ、運転してみると
運転もしやすく1500㏄のシエンタと比べたら
当たり前だが力強いスタートダッシュ。
旦那と車屋さん戦略にまんまとハマり
私は契約のサインを押すこととなった(笑)
そんなこんなでやってきた今現在も
乗り続けているマークエックス。
もう10年を越えた。
10年分の歴史が刻まれた車だ。
結局、この車でなんとか子育て実行中だ。
せっかくかっこいい車なのに
子供に削られた無数の傷や
泥だらけの靴で乗り降りする為、
車内は砂利とか公園の芝生とか枯れ葉とか
掃除しても掃除してもあっといういう間に
汚くなる車内。
もうお手上げで最近は放置していた
汚い車内を昨日、超~久しぶりに拭き掃除。
その前に、ガソリンを入れたついでに
洗車機に入れてきたけど、
数日前、ド派手に鳥がフンを
お見舞いしてくれて数か所フンが
こびりついたまま放置してた所は
洗車機くらいじゃ落ちず。
車の中の拭き掃除をしていたら
車のボディの汚れが気になりすぎて
勢いで洗車をすることとなった。
ちょうど前日にホームセンターで
おNEWのホースリールを買ったばかりだったから
それを使いたかったのもある(笑)
いやぁ~服は水浸しになったけど気分爽快。
ザ!休日!!って感じよね? マイホームの庭で洗車。
案外いいものですな。
というのも、私は一人で洗車をしたことがない。
旦那がやっているのを手伝った経験があるくらい。
旦那の支持を受けながらの洗車は苦痛だ。
あーじゃねぇ、こーじゃねぇ、とケチをつけられながら
やるからせっかくお天気の良い日に気分よく洗車を
したくてもだいたい嫌な気分になって終わるのがオチで
洗車にいいイメージがなかった。
なので、昨日は最初から最後まで自分でやってみて
うるさく口を出す男もいないし、
音楽を聴きながら鼻歌交じり、
かなり心もろ共綺麗になりました。
あ、この写真を見て何か気づいた方いますかね?
そうです、左下のところ。
私が話したかったやつです。
この間、私が派手にぶつけてしまったところです。
とある、お天気のよい春の日の出来事でした。
私がフォローしているインスタに綺麗な
菜の花畑の写真がUPされたのです。
見ると会社から車で数分の場所にありそう。
これは昼休みを使って見に行きたい!と
なんの気なしに思ったわけですよ。
その日はたまたま実家に子供を預ける為に
子供のお弁当を作ったついでに自分の分も
作って持ってきたからせっかくなら
菜の花畑みながらお弁当でも食べようかと
軽い気持ちで出かけただけなのに・・・
周辺に到着し、さて近くに行くためには
どの道を行けばいいのかしらー?と
狭い住宅街の道に進入してしまった
ところから悲劇は始まった。
菜の花畑を目前にして
車で通り抜けできるのかわからないような
道に出てしまった。
この先進んで通り抜けできなかったら・・・
怖かったので来た道を引き返すことに。
田んぼと住宅の間の細い道で
切り返しをしようと試みるもなんせ狭い。
何度切り返しても住宅の駐車場の角にある
電柱に当たってしまいそう。
一瞬、自分が戻りたい道を見えた
すると一台の軽自動車が私のことを待っている。
軽自動車は私が来た道を戻ってきたら
すれちがえないと思い
まだ広いところで待ってくれている様子。
なおさら焦る私・・・
が、にっちもさっちもいかない。
しびれをきらした軽はこちらの道に
進入してきた。
地元の人らしく、私が躊躇した
通りぬけできそうにない道を行くようだ。
必死で切り返しをしている様子を
あぁ、なるほどね、こんな事態に
陥っていたのか、と納得するような顔で
運転手のおじいちゃんが
私のピンチをにこにこしながら
ほんのわずかだけ停車してみていた。
私は散々、待たせてしまって申し訳なかったので
軽く会釈をして待たせてしまったことを
謝るジェスチャーをしてまた切り返し作業を続けた。
するとその瞬間、バリバリバリ!!と
ものすごい音が鳴った。
田んぼの片隅にコンクリートの塊があったようだ。
私は反対の電柱ばかりを気にしていて
運転席側のそのコンクリートの存在に
気付いていなかった。
というのも運転席側は田んぼで
田んぼから落ちないようにさえすればいいと
おもっていたのだ。
が、違った。
これはなんなの?
なんのためにあるものなの?っていう感じの
そうだな、ちょうどビールケース1個分位の
四角いコンクリの塊。
それに思いっきりツッコんでしまったようだ。
ハンドルを切りながら接触したため
だいぶ車はへこんでしまったが
コンクリートは無傷。
もうパニック。
おじさんは私の事故を見届けた後
頑張って~!みたいなジェスチャーをして
去っていった。
つーか
「助けてくれーーーーーーーー!!」て
思ったけど。
でもまぁ、見られていたらよけいに焦るし
なんとか心を落ち着かせた。
おじいさんの車は、私が躊躇し
通るのをやめた道を走り去って行った。
とりあえず通り抜けはできるらしい。
が、じいさんが乗っていたのは軽自動車。
私の車が通り抜けることができるかわからない。
おそらく大丈夫だと思うが・・・。
こうなりゃ、度胸を決めていくしかない!
どのみち切り返しは出来なさそう。
私は賭けに出た!
どうせ賭けに出るなら車をぶつける前に
賭ければよかったが、
あの時はまだ、じいさんから得られた
情報はなかった。
ほんの数分前の私にはあまりにも
危険すぎる賭けだったので
しかたあるまい。
うん、そう、仕方がなかった。
自分に言い聞かすしかない(笑)
車をぶつけて凹んだ私の車と私のハート。
傷だらけの私たちは細い道を進んだ。
するとようやく出口が。
出口は、結構狭かった。
かなり注意しながら進まなければ
ならない感じだったが、
なんとか通り抜けられた。
さっきの地獄の切り返しを思えば
それよりはましだった。
もう、お弁当どころの話じゃないが
とりあえずどこかで食べて帰らなくては。
会社の近くの川沿いの景色のよい場所で
車を止めて改めて車の傷をチェックする。
見ればみるほど落ち込んじゃう。
この車になってからここまで酷い傷を
残したことはない。
車のホイールを少しだけ
こすってしまったことがあるくらいで
自分でつけた傷はなかった。
この10年間、子供が生まれてから
会社の通勤でも旦那はバイクで私が車。
子供の送迎があるから車をメインで
使っていたのは私。
私はずーーーーとゴールド免許だ。
運転は上手じゃないのを重々わかっているから
運転はわりと慎重だし、極力狭い道は
避けるようにしてきた。
なのに、なのに、なのにーーーーーーー!!
菜の花が見たかっただけなのにーーーーーーー!!!
とりあえずお弁当を食べ会社に戻る。
私の席の隣には協力会社の運送屋さんの
社長が座っている。
社長に昼休みに起きた悲劇を話すと社長は
「どこでやっちゃったのよ~」と笑いながら
グーグルマップですぐさま私が入り込んで
しまった狭い道をパソコンの画面でチェック。
するとしっかり映ってる!!
にっくきコンクリートの塊が!!
「これ!これですよ!!」
「これにぶつかったんですよ!!」と
私が言うと。
社長は爆笑しながら
「あぁ~これは厳しいね!!」と言った。
そうなんですよ、マジ、大変だったんですよ~と
話を聞いてもらってちょっとだけ
落ち込んでた気持ちが軽くなった。
車をぶつけてしまったこともショックだが
家に帰ってこのことを旦那に報告することが
憂鬱で憂鬱で・・・。
やべぇ、帰りたくねぇ・・・と心底思った(笑)
怒られるんだろうな・・・・。
しかも細い道に入り込んだ理由が
「菜の花畑が見たくて」だもんなぁ・・・。
「何やってんの?バカじゃねーの?」と
言われるに違いない。
そんな日に限って残業がない。
はぁ、、、、帰りたくない。
スーパーに寄り道して帰り家に着くころには
陽が落ちていた。
夜勤の週だったため旦那はまだ家にいた。
寝起きの旦那の機嫌が悪い。
とりあえず報告を待った。
食事を作り食べた後、
旦那は仕事に行く前シャワーを浴びる。
その後、だいたい一服タイムがあるので
その時に報告をしようと決めた。
外に出て報告をすると
思いのほか、おこられず拍子抜けだった。
でもたぶん、暗くて傷の程度がちゃんと
見えなかったからもしれない。
それから数日、
私の帰りが遅く外が明るいうちに
家に帰れなかったので旦那は車の傷を
チェックする時がなかった。
そして数日経ったある日、
事故以来初めて車の傷をちゃんと見て
あれ?思ってたより酷いな、と思った様子(笑)
とはいえ、もう許してしまったし・・・
今更怒れない感があったのだろう(笑)
これ、直さないの?と聞かれた。
私としては別に直さなくても良いと思っている。
保険を使って直すことになるし
車にはここ以外にもけっこう傷があるのだ。
子供がまだもっと小さかった頃
石で車に側部を助手席側の扉から後部座席に
かけてビーーーーーーーと一本傷を入れた。
悪気はなかったとはいえ
娘よ!そそりゃねーーーぜ!ってだいぶ凹んだよね。
旦那も子供がやったことなので
そこまで怒ったりはしなかったけれど
小さい娘にこれはいけないことだと
こんこんと説教してたっけな(笑)
結局その傷は黒い修正マーカーで塗って
目立たなくはしたけれど塗っただけで
磨きあげてないので近付くとすぐわかる。
それ以外にも家族で河原に遊びに行ったとき
川沿いに車を止めて遊んでいた。
ひとしきり遊び戻ると・・・・
こんなことになっていた。
なんじゃこりゃーーーーーーーー!!
誰だ!! 誰がやりやがったーーーーーー!!と思ったけれど
これは犯人わからず泣き寝入りだ。
あの日、河原にはたくさんの子連れファミリーが居たし
犯人の特定なんてできなかったしね。
なんやかんやと傷だらけの我が家の車。
買い替えの予定はないけれど
車の修理はもういいかなぁと。
保険の手続きも修理屋さんの手配も
代車生活もなんだかもうめんどくさいしね。
そんなわけで昨日は車にお詫びの意味も込めて
せめて綺麗に洗ってあげようと思ったのです。
今まで大きな事故なく
家族を無事に運んでくれてありがとう。
あ、一度だけいきなり車
止まってしまったことがあったけね(笑)
でも、あの時だって会社の駐車場にギリギリ
入ったところで止まった。
あれが道の真ん中だったらと思うとぞっとする。
車が頑張ってなんとか駐車場まで
運んでくれたとしか思えないくらいよ。
ありがとう。
ありがとう。
これからもよろしくね。
また、洗ってあげるね。
おしまい。
日記を読んで楽しかった!と
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