思い立ったが吉日日記。

笑いたい時は笑うの!泣きたい時は泣くの!書きたい時は書くの!自分の気持ちを無視してはいけないのだ。素直に生きることをモットーに働く主婦の胸の内を語ります。

お寿司の玉子は大人も食べたい。

今週のお題「寿司」

 

私は子どもの頃から生ものが嫌いだ。

 

親族が集まる正月やお盆など

人が集まる時は大抵お寿司がテーブルに並ぶ。

 

父方も母方も兄妹が多いから

親族があつまると長テーブルに沢山のお皿やグラスが並べられ

お寿司やオードブルなどの料理が何皿も並ぶのだ。

 

 

生ものが嫌いだった私の為に

両親や親せきのおじさん、おばさんたちは

気を使って私の取り皿にカッパ巻やかんぴょう巻

おいなりさんに、玉子のお寿司などを置いてくれた。

 

 

そして私のお皿が空になると

今度は自分から離れたテーブルにある

生もの以外のお寿司を私のお皿に乗せてくれた。

 

 

が、それは子どもの頃限定の話だ。

 

 

自分が成長していくにつれ

親族間に新たにまた子供が生まれ、

いつしか私は生もの以外のお寿司を

自分よりも小さな子供に分け与える側になっていく。

 

 

といっても、

子供の全てが生ものが食べれないというわけでもない。

子供でもマグロやイカ、ウニ、いくら、

なんでも好き嫌いなく食べれる子どもも多い。

 

だけど、やっぱり数人は生ものが苦手な子供はいるよね。

 

親戚は皆、小さい子供に気を遣うものだ。

 

せっかくごちそうが並んでいるのに

お腹いっぱい食べれないのはかわいそう・・・と

生ものが食べれない子供のお皿に

お寿司の玉子が次々と移動されていく。

 

 

しかたない、うん、そう、仕方ないことだって

わかっている、だから敢えてね?

目の前を通過していく玉子をだまって見送るのだが・・・・

 

 

わたしはね?

 

 

わたしもね?

 

 

 

 

玉子食べたいのよーーーーーー!!!

 

 

大人になった今でもあいかわらず生ものが食べられない。

 

 

まわりの人からは

食べるものがないから仕方なく玉子を食べていると

思われているようだが、

 

それは違うのだ。

 

 

玉子のお寿司が好きなの!!

 

 

確かに生ものが食べれないからお寿司がテーブルに並んでも

食べられるものは限られている。

だけど、食べ物はお寿司だけじゃないし大丈夫。

 

 

生ものをおいしく食べれる大人たちから見たら

お寿司の玉子なんてあってもなくてもどうでもいい存在なのかもしれない。

 

でもね?

 

玉子が大好きな大人だっているのよ。

 

 

 

 

 

まだ独身だったころ。

会社帰りに通る道に出前がメインのお寿司屋さんが出来た。

 

出前がメインだけれど

小さなショーケースの中に巻物とかが並べられ

持ち帰りもできる小さなお店だった。

 

 

私はそこで会社帰りによくお寿司を買って帰った。

自分用に玉子のお寿司を6個とおいなりさん。

 

寿司屋のテイクアウトでこれしか買わない、

店の人にも笑われそうなチョイスだが、

私は気にせず買って帰った。

 

 

買った玉子とおいなりさんを家で食べていると母が言った。

 

 

あんた、玉子そんなに好きだったのね!

食べるものが無いから玉子を食べていたのかと思ってたわ!

 

だそうな(笑)

 

母親ですら私が玉子が好きなことを知らなかった様子。

 

お母さん、私は玉子が好きなんだよ、

他に食べるものがないから玉子を仕方なく

食べていたわけじゃないのよ・・・・

 

誤解が溶けた記念すべき日となりました(笑)

 

 

 

 

さて、私が会社帰りにちょくちょく立ち寄っていたそのお寿司屋さん。

 

わりとあっという間にお店が潰れた(泣)

 

 

 

ある日、無性にお寿司の玉子が食べたくなって

実家の最寄り駅の駅前にあるカウンターのお寿司屋さんに寄った。

 

 

お寿司屋さんなんて、回転してるところにしか行けないし

地元の寿司屋とはいえ一人で入ったことのない店だったが

なにしろ、その日は無性にお寿司の玉子が食べたかった

 

そもそも、駅前のお寿司屋さんでテイクアウトができるのかすら

知らなかったけれど、ダメもとで扉を開け入店してみた。

 

するとカウンターに顔なじみの近所のおじさんが座っていて

ビールを飲みながら一杯やっていた。

 

お!どうした?仕事の帰りか?と声を掛けられたので

おじさんに話すのと同時に店主にお寿司のテイクアウトは可能かと

訊ねると快く受けてくれた。

 

 

が、問題はここからだ。

 

その注文内容が恥ずかしい。

 

スーパーでもない、回転すし屋でもない、

しっかりとしたカウンターのお寿司屋さんで

テイクアウトするお寿司が玉子だけとは

さすがに恥ずかしかったけれど

 

何度も言うがここはスーパーでもない、

回転すし屋でもない、

正直、お値段が気になる。

 

べらぼうに高いお寿司屋さんではないのは

分かってはいるけれど、

そもそも、生ものを食べない私は生ものの

お値段がいかほどなのか?それすら知らない。

 

本当ならば自分は食べなくても

玉子以外のお寿司らしいネタの握りを

いくつか買って帰ればいいのだが

安月給の私の給料を無駄には使いたくないと

正直ケチな気持ちが働いて・・・・

 

 

で、結局やっぱり玉子とおいなりさんを注文。

 

 

店主のおじさんは嫌な顔をせずに注文に応じてくれた。

 

ここに座って待っててね、と

カウンター席に私を座らせてくれた。

 

すると顔なじみの近所のおじさんが

一杯のんでいくか?と私の意見を聞く間もなく

店主にビールを注文して、

ビールを一杯ごちそうしてくれた。

 

グラスではなく、ジョッキのビール(笑)

 

それを見た店主のおじさんは

これでもつまみな〜って鰺の南蛮漬けを出してくれた。

 

 

なんて、気前のいいおじさんたちだろう。

 

今、思うとなんともありがたい話なのだろうと思うけど

当時の私はまだ若く、ビールが美味しい!なんて

まだまだ思えないお年頃だった。

 

 

どでかいジョッキのビールが目の前にドン!と置かれたとき

正直、マジか!!と焦った。

 

それに加えてアジの南蛮漬け。

 

これまた私がどちらかというと苦手な料理だ。

食べれないことはないが

酢の酸味が苦手。鰺も干物と鰺フライ以外の調理法で

作られた料理はあまり好きではなかった。

 

 

玉子のお寿司を待つ私の為に提供されたこの二品は

何が何でも完食せねばならない空気。

 

この場でこれらを残して去れるほど

メンタル強くないし、情に薄くもない。

 

苦手な鰺の南蛮漬けを苦手なビールで流し込む。

 

その日はとても暑い日で

電車から降りた私は喉が渇いていた。

これがせめてもの救いだった。

 

ビールは冷たいうちに飲み干さなければ

間違いなく全部を飲み切ることはできないと

直感で感じた私はビールを結構な勢いで飲み干した。

 

きっとおごってくれた近所のおじさんも

店主のおじさんも

いい飲みっぷりだ〜!!って思っていたに違いない(笑)

 

 

懐かしい思い出だ。

 

あの日、せっかく買って帰った玉子のお寿司は

ジョッキのビールを飲み、鰺の南蛮漬けを食し、

既にお腹は満たされていて食べきれず残したっけな(笑)

 

 

そうそう、お寿司の話をもうひとつ。

 

これは現在のお話。

 

 

家のわりとすぐ近くに数年前、回転寿司屋さんが出来た。

生ものが嫌いな私だけれど回転寿司は大好きだ。

 

昔と違って最近の回転寿司は生もの以外も種類豊富。

 

私が必ず食べるものは玉子のお寿司はもちろん、

ボイルしたエビの寿司、えびのてんぷらのお寿司、

コーン軍艦、ツナマヨ軍艦、おいなりさん、

たまに、カルビやローストビーフなどの肉系お寿司。

 

他にはラーメン、うどん、デザート、

枝豆、ポテト、からあげ、などなど。

 

もはや回転寿司ではなく居酒屋に行け!と

言われてもしょうがないようなメニューばかりを食べている。

 

が!!!

 

別にいいじゃないか!!

 

好きなものをすこしづつ、

色々な種類がたくさん食べれるのが最近の

回転寿司屋さんのいいところなのだから。

 

 

ちなみに私の子供は二人とも私と同じでなまものを食べない。

 

子供が生ものを食べないのは、私が生ものが嫌いだからといって

生ものを食卓に出さないから食わず嫌いなのでは?と

思うかもしれないが、そんなことはなく

旦那は生ものが大好きだし、食卓にお刺身とかも提供している。

 

美味しそうに食べる旦那の姿を見て興味を持った子供が

一口食べてみたい!と言って食べようとしたこともあるが

うぇっ!!と吐き出した。

 

なのでけして食わず嫌いではない。

 

 

唯一、娘がいっときいくらを食べれるようになり

回転寿司屋に行くといくらばかりを食べていた時期があった。

 

が、

 

ある日、旦那の両親が娘を喜ばせたいと

イクラ買ってきてたくさん食べさせてくれたらしい。

 

娘がイクラを食べる→その姿をみてばぁば喜ぶ→

その姿をみて娘も嬉しくなり喜んでもらいたくてまた食べる→

ばあば喜ぶ→娘食べる→ばあば喜ぶ・・・・・のエンドレス(笑)

 

さすがにある時、娘の胃に限界がきたようで吐いたらしい。

 

その日を境に娘はいくらを食べなくなった(笑)

 

 

好きだったけど、食べ過ぎて

食べれなくなったっていう典型的なパターンだよね。

 

 

 

娘と息子と私の三人で回転寿司屋さんに行くと

テーブルに一切生ものの皿が無い(笑)

 それでも私と子供は回転寿司屋が大好きで食べに行く。

 

 

 

コロナになってからめっきり外食をしなくなった。

回転寿司にも全然行ってない。

 

行きたいな、そろそろ。

 

 

 

 

 

おしまい。

 

ブログ書きがより一層楽しくなります。

☟こちらをプチっと押して応援してね。


お気楽日記ランキング