絵の話。
昨日、家にあるラッセンの絵の話をしたので
もうひとつ、絵のお話。
全然、絵に詳しいわけではないけれど
昔から絵を見るのはまぁまぁ好きだった。
だけど芸術のことなんて全然わらかないし
ただ、なんとなくこの絵好きだわ、とか
そんな程度。
小学校の頃に行ってた歯医者さんの治療台の
前の壁に飾ってあった絵が大好きだった。
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こんな感じの絵だったと思う。
細かい絵、町並みの絵だったような気がする
とにかく色が鮮やかでカーニバルみたい。
私は昔から歯医者が大の苦手。
痛いのが嫌なのではなくて
治療が怖いとかそういうのでもない。
口の中に異物を突っ込まれるのが嫌いなのだ。
私の口は食べ物以外受け付けない(笑)
食べ物でも口いっぱいほおばりすぎると
おえぇってなっちゃうし(笑)
シュノーケルとかもダメだし
マウスピースとかも絶対無理。
口をあけて、ミラーでチェックする
それだけでも「おえぇぇぇ~!!」となる(笑)
吐き気が止まらなくなるのだ。
百歩譲ってドリルだのその類は良しとしても
型をとる時なんて地獄だ。
奥歯の型とりなんて
「おえぇぇぇ~!!」
「おえぇぇぇ~!!」の連発。
涙目になりながら嗚咽。
本当に辛い。
動いちゃうから一回で型とれず
何回もやることになるし・・・。
子供の頃からそう。
今でもたぶんきっと同じ。
最近は歯医者で型をとるような事態に
陥ってないが、いつか詰め物が取れたら
またあれをやらなければならないのかと思うと
それだけでストレスだ。
そんな私を癒してくれたのが、
治療台の前に飾られた一枚の絵。
その絵を見ると、ちょっとだけ、
ほんのちょっとだけだけど、気持ちが楽になった。
まだ子供だったからその絵が誰の絵かも知らず
ただ、いいな~って歯医者に行くたびに見ていた。
高校生になって、学校帰りに洋服屋さんや
雑貨屋さん、インテリア館など寄り道をたまにしていた。
今でも覚えている。
当時はまだ小田原の駅前に丸井があった。
そこのインテリア館に色々な絵が額に入って売られていた。
レプリカっていうのかな?
いろんな画家の絵がインテリアとして飾れるように
額に入った状態で売られていた。
その時初めて歯医者さんに飾ってあった絵が
「ヒロヤマガタ」という人の作品だと知った。
インテリア館に何枚か「ヒロヤマガタ」の絵があった。
高校生のお小遣いでも買えるくらいのお値段だった。
とはいえ、そんなに安くも無かった(笑)
小さいポストカード程度のものならすぐに
買えるくらいのお値段。
でもどうせなら大きめのが欲しいなぁ。
数枚ある中でもとても気に入った絵があった。
たしか「小さな花屋」というタイトルだったかな。
明るくて可愛くてにぎやかな感じの絵がとても気に入った。
思えば、高校の頃からアートギャラリー的なものがあると
よくみに行っていた。自分が歯医者でいいな、と感じた
あの絵が「ヒロヤマガタ」という人の絵と知ってから、
「ヒロヤマガタ」が展示される場所にはよく行った。
そこでポスターを買ったりしていた。
部屋にも数枚貼ってあった。
ある日バイト代がちょっと多めに出たので
インテリア館に行き、「小さな花屋」の絵を買った。
↑
この絵です。
おもえば、私、
このころから絵を買う人だったのかもしれませんね(笑)
この絵はレプリカだしもうだいぶ色もあせてしまっていたから
嫁入り道具としては実家からは持ち出さなかった。
昔、私が使っていた部屋はもう父の部屋となって
絵も取り外されてしまっている。
おそらくもう、捨てられていることだろう(笑)
他の作家さんの作品とか
自分の好きな「ヒロヤマガタ」「ラッセン」ですら
全部の絵が好きというわけでもない。
本当に好きな絵は数点だし、
作家がどんな人とか全然勉強する気にもならない。
ただ、その絵が好きなだけね(笑)
でも、こんな色鮮やかで明るくて楽しい気持ちに
してくれる絵を書いてる人ってどんな人?
「ヒロヤマガタ」とはどんな人だろう?って
思ってちょっとだけ調べたことはありました。
なんていうか、普通のおじさんでした(笑)←失礼??
いつも明るい作品ばっかりなのに
くらーい作品を見つけたときあってその絵をみたとき
おじさん!!この時、なんかあったの??って勝手に心配したり(笑)
それがこちらの絵。
作品タイトル『レイニーデイ2』ってことなんで
たぶん「レイニーデイ1」とういうのも存在したこと
あるんだろうね?
あきらかに今までと色使いが違うからびっくりしたよね。
でも、これはこれで嫌いじゃないし、
いつのも絵とは対照的だけど、
きっとこういう絵があるから明るい絵がより引き立つし
明るく色鮮やかな絵を描いていても、人間だれだって
ちょっと、明るくばかりはいられないそんな日もあるから
色のない絵を描きたい気持ちになることもあるんだろうな、
ってそんな風に勝手に想像してました。
なのでこの「レイニーデイ」とタイトルは忘れてしまったけれど
一番最初に載せた写真みたいに明るい町並みの絵のポスターを
あえて、となり同士に部屋のふすまに貼って「明」と「暗」を
楽しんでいました。
最近は絵を見て楽しむまでの心の余裕がないかな。
余裕が無いときこそいい絵を眺める時間が
必要って気もするけれどね。
とりあえず、最近は天気もよくてリアルな景色で
癒されたりしているから、まぁいいかな。
絵に関するお話はこれくらいかな。
おしまい。