人生初のゲーム機は苦い思い出。
今週のお題「ゲーム」か。
思い浮かんだのはファミコンの話。
親に姉と二人でおねだりをしまくってなんとか
クリスマスプレゼントに買ってもらえることになった。
私たち姉妹がやっとの思いでファミコンを買ってもらえる
交渉が成立したのはクラスでファミコンを持っていない子は
ほんのわずかになった頃で親が買ってくれることになった時は
姉と一緒にめちゃくちゃ喜んだはずなのだが
今となってみると当時の記憶は曖昧。
なぜ曖昧になったのか？
それはその後に起きる悲劇の印象があまりにも強すぎたから。
あとはお店からの入荷待ちの連絡を待つのみになった。
とある日、父が会社の仲間から「ファミコン」を
もらってきたから予約はキャンセルしてきたぞ！と言う。
え？？
もらってきた？？
なぜ？
別にファミコンであれば新品じゃなきゃ嫌だとか
思って居なかったし、今すぐにでも手に入れたいと
思っていた私たち姉妹はびっくりしたけど喜んだ
・・・・ハズだ。
覚えていない。
もう一度言う、この後に起きる事件があまりにも
衝撃的すぎて思い出せないのだ。
父が会社の人からもらってきたというゲーム機を箱から出す。
マジか！！
なんだこりゃ、見たことねーよ！！
マジか！！
なんなのこれは！？
ＳＥＧＡのゲーム機でした。
この時のショックったらないわ。
姉とあんなにしぶとく親に交渉し、やっとの思いで
こんなの嫌だ！これはファミコンじゃない！！
こんなの欲しくない。ファミコンの予約の
キャンセルのキャンセルをしてくれーーーー！！！と
父親に懇願するもむなしく
ファミコンゲットの夢は儚く散った。
父親の気持ちも今となっては、わからなくはない。
当時の親にとってゲーム機なんてどれも同じ
違いがきっとよくわかっていなかったのだろう。
会社の仲間に譲ってあげると言われて
高いゲーム機を買わなくてよくなってラッキーと
思ったに違いない。
家でゲームができればどんなゲームでも
子供は喜ぶだろうと安直に考えたのだろう。
が！
子供からしたらありえない。
あんなに、あんなに楽しみに待っていたのに
目の前に現れたのはファミコンじゃなくて、
ＳＥＧＡって・・・。
いや、ＳＥＧＡがファミコンに劣っているとか
そういう話ではないのだが、
当時学校では流行っていたのはやっぱファミコンで
スーパーマリオがやりたかったわけで。
「うちもやっとファミコン買ってもらえる！！」って
大々的にお友達にも周知してしまっているし、
小学生にだってプライドはある。
今更、ファミコン買ってもらえなかったなんて
言いたくない。
親が間違えてＳＥＧＡを持ってきたなんて
言いたくない。
ＳＥＧＡじゃ、大勢の子たちと分かち合えないし。
姉と二人で泣きながら、
父にファミコンの予約をもう一度入れてくれと
お願いしたのを覚えている。
そっちの記憶のほうが強すぎて
楽しみに待っていた日々の記憶が
曖昧になってしまったのだ。
無理もないでしょ？
親も引くに引けなくなって
いいからやってみろ！！とか言って
全然興味のなかった車のレースみたいなソフト
無理やりやらされた。
ゲーム機とセットでソフトを確か3つくらい
一緒に貰ってきたような気がする。
べそかきながらゲームをやると
それなりに楽しかったけど・・・・
残念すぎる思いが数日の間はぬぐえなかった。
遊びに来る友達は。
案外楽しんでくれていた。
うちに遊びにくれば家とは違うゲームが
楽しめるから嬉しいと結構喜んでいた。
そんな友達の姿を見て
家に帰ったらファミコンできるんだもんなぁ
いいなぁ〜って思ってた。
結局、ＳＥＧＡで落ちついてしまった我が家は
その後ファミコンを買うことはなかった。
なんとも苦い思い出だ。
おしまい。
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